LENTICULAR PRINTレンチキュラー印刷

平面の印刷物でありながら
立体や動きの表現ができる特殊印刷。
3D・レンチキュラープリント。

人間が立体を感じるのは、視差(右目と左目で見える像の差異)によるものです。レンチキュラープリントは、この視差を利用したもので、いくつかの画像を合成して一つに印刷し、カマボコ型のラインレンズを通じて、左目には左目用の絵を右目には右目用の絵を見せることにより、立体に感じたり、絵が動いているように見せる特殊印刷技術です。

様々な演出を可能とするレンチキュラー効果

レンチキュラーの効果は奥行きを感じたり飛び出しているように見える「立体の効果」と、絵柄が切り替わったり動いているように見える「変化」の2種類に分かれます。ここでは、基本的なバリエーションをご紹介します。

  • 3D(立体)

    見る角度によって飛び出して見えたり、二次元にはない奥行き感のある空間を表現します。商品が浮き出るような効果的な販促にも使うことができます。

  • チェンジング(変化)

    1枚の印刷物にいくつかの絵柄が切り替わり出現します。絵柄の組合せによってハッとさせたい、1枚では収まらない情報を分けて表示させたい場合などに有効です。

  • ズーム(拡大・縮小)

    画像をズームイン/ズームアウトし、除々に変化させる大小の変化の動きに最適な効果です。特定のポイントをクローズアップさせたい場合にも用いられることが多いです。

  • モーフィング(形状変化)

    絵柄が徐々に別の絵柄へと変形していきます。変身シーンや形状変化など、チェンジングとは違ったアプローチで見る人を楽しませることができます。

付加価値性が高く、バラエティに富んだ商品に

アミューズメント関係店舗で目を引く広告用超立体3Dポスター、他社との差をつけるワンランク上の販促グッズ、1枚で日本語、英語等の多国言語を表示できるチェンジング名刺等、幅広いニーズに対しご使用いただけます。

クオリティを大きく左右する
3D空間データ制作。

3Dをはじめとしたレンチキュラー印刷のクオリティは、データの作り込みに左右されるもの。作り方次第で同じような元データでも効果が大きく変わってしまいます。絵柄やご希望の効果を踏まえ、ベストな制作を行っていきます。

  • レンチキュラー印刷専用RIP

    レンチキュラーに適した網点設計およびCTPへの高精細なデータ出力を可能としています。レンチキュラー印刷で発生しやすい縞モアレの発生を抑え、さらに画像とレンズの精密な位置合わせも実現。

  • 高解像度CTP

    高精細データにはそれに対応した刷版・出力環境も必要です。弊社のCTPであれば4000dpi・500線での版生成が可能。緻密に作られたデータを余すことなく出力、刷版します。

  • UVオフセット印刷機

    近年のレンチキュラープリントは、レンズシートにUVインキを使用して直接印刷することが主流です。1つの工程で同じ特殊効果が得られますので、ローコスト&スピーディな対応が可能となります。

  • 長年の経験

    レンチキュラープリントにおいては、印刷機を扱う技術も高いものが求められます。印刷業界での弊社の長い経験と卓越した印刷オペレーターがこれまで培った技術を用い、高品位な印刷物へと仕上げます。